ー苦しい編ー
私が障がいを持っていることで唯一苦しかったこと。それは、私という人間を理解してもらう為に、自分はどういう病気でどんな介助か必要か説明しなければならなかった。
大体そういう話をするのは友達と遊びに出かける時で、楽しい気分のときにこんな話をするのはどうかと思った時もあったけれど、私に何かあってからでは遅いし、余計に迷惑がかかるから、最初のうちだけ話しておいた。
話し終えると、友人たちは「いいよ、気にしないで」とか「気づかなくてごめんね」といってくれるけれど、友人たちと同じようにできなくて、気を使わせているという事が苦しかった。
そして本当に苦しかったのは、遊びに行っても体力的に辛くてもそういう事ができなかった事。確かに辛いときは何度かあったけれど、そこで辛いといえば楽しさも半減してしまうので、我慢してしまった。
もちろん、翌日には頭痛になったりして、えらくなったりもしたけれど、いい思い出がある分だけいいかと思うようになった。
私はこの時、学んだことが2つあった。
1つ目は自己管理をしっかりするということ、いつも自分じゃなく周りのことを考えて無理するからいけないということ。
2つ目は障がいがあって苦しい思いをしても分かってくれる人や助けてくれる人はいるということ。
障がいがある以上自分について周りに話すのは苦しい部分もあるかもしれないけれど、理解してくれるだけで苦しくても笑顔になれた。